経済の屋台骨「輸出」にも異変

失業率が高い状況では、消費も伸びず需要が弱くなる。そうなると物価も上がらない。卸売物価の生産者物価指数もマイナスが続いている。

2026年1月※前年同月比
▼消費者物価指数:0.2%
▼生産者物価指数(PPI):-1.4%

『東京財団』主席研究員 柯隆さん
「生産者物価指数(PPI)がマイナスというのは、要するに企業の取引が停滞していくこと。全人代で出された26年の目標物価上昇率は2%前後だが、PPIがマイナスで本当に達成できるのか。乖離が大きすぎる」

経済の屋台骨である【輸出】でも2024年から25年にかけての対米輸出が-20%と急落しているが、柯隆さんは“別の問題”を指摘する。

柯隆さん
「対米輸出は-20%だが、一方で2025年の中国の貿易黒字は1兆2000億ドル。とんでもない数字だが、つまりはアフリカやグローバルサウスへの輸出が増えたからだ。ただこれを本当に喜んでいいのかは疑問。25年のアフリカ経済はすごく悪かったが、どうしてアフリカへの輸出が増えたかというと中国からの援助と、一帯一路プロジェクト」

――いわゆる“ひも付き援助”

柯隆さん
「ひも付きというか、ほとんど工事のプロジェクトを請け負ったのは中国企業。結局、中国企業が中国から輸入してやっているわけだから、右ポケットから左ポケットに入れているだけ。なので、1兆2000億ドルの貿易黒字なのに25年の外貨準備の増加はわずか1000億ドル。これは喜べない数字だと思う」