成長率目標を引き下げ
経済への不安が広がるなか、5日に開幕した中国の国会にあたる全人代(全国人民代表大会)では、李強首相が“消費の振興”にさらに力を入れる方針を打ち出した。

李強首相(5日)
「我が国の経済発展は依然として少なからぬ困難と課題に直面している。強大な国内市場の整備に力を入れる。消費押し上げ特別行動を踏み込んで実施する」
また、中国政府は25年まで3年連続で「5%前後」としていた【経済成長率の目標】を「4.5~5%」に引き下げた。
<中国 実質経済成長率>※国家統計局
▼23年:目標5%前後⇒実績5.4%
▼24年:目標5%前後⇒実績5.0%
▼25年:目標5%前後⇒実績5.0%
▼26年:目標4.5~5%前後
目標を実体経済に近づけ、過剰生産などの問題に切り込む狙いなのか。中国経済に詳しい柯隆さんはー

『東京財団』主席研究員 柯隆さん
「そもそも“見通し”ではなく“目標”を出すというのは計画経済のやり方。地方政府に対して一つの目標を見せるわけだが、習近平一強体制のもとで地方政府の首長たちが迷っている。目標を4.5%と設定すると、『頑張る気がない』と自分の首が危なくなる。だから地方は5%を目指そうとするが、実際の全国で見たマクロ経済の場合は、4.5%しかないだろうと言われている。なので今回は少し幅を利かせた目標になっている」
――25年後半は4%台の成長に落ちている
柯隆さん
「2025年の第4四半期が厳しかったのは、トランプ関税の影響が出てきたから。もう一つはサプライチェーンの分散。中国からどんどん企業が出ていく。だから26年は25年の第4四半期の動きを引き継いだ感じで下がってくると思う」
――そもそも5%前後目標で、2年続けて実績5.0%は本当なのか。実際の成長率は?

柯隆さん
「アメリカのロジウムグループという有名なシンクタンクが世界主要国の経済成長の統計を検証していて、中国の25年の成長率は2.5%ぐらいだろうと推計している。私の体感としても5%より2.5%の方がしっくりくる」














