国民8割が「攻撃支持」も 報復で家族4人失ったアラブ系イスラエル人の複雑な心境
攻撃の応酬が続く中、イスラエルでは戦争に賛成する人が圧倒的多数を占めている。

世論調査では、約8割の人が今回の攻撃を「支持する」と回答している。攻撃に「反対する」と答えたのは1割余りだった。
しかし、こうしたイスラエルでも、複雑な思いを抱えている人がいる。
中部のタムラという街に暮らすイスラエル人の弁護士、イハブ・ハティブさん。
2025年6月のアメリカ・イスラエルとイランの軍事衝突で、報復としてイランから放たれたミサイルが自宅を直撃した。
高校の教師をしていた妻と、弟の家族3人、あわせて4人が死亡した。

イハブ・ハティブさん
「ミサイルが向こうから飛んできて、私の家に直撃しました。どこの家に落ちようが関係ないんです。どこに落ちたとしても、人が殺されることに変わりはない。とてつもない悲しみが生まれるだけです」
当時、妻らは自宅のシェルターに避難していたが、直撃したミサイルには無力だった。
イハブ・ハティブさん
「痛みは胸に刻まれています。一生背負うことになったこの傷は、決して癒されることはありません」
実は、ハティブさんはアラブ系のイスラエル人で、イスラム教を信仰している。
約1000万人いるイスラエルの人口のうち7割がユダヤ人だが、約2割がハティブさんのようなアラブ系だ。
家族を亡くしたハティブさんは、イスラムとユダヤの宗教を超えて、様々な人に支えられてきたという。

イハブ・ハティブさん
「今回の戦争が始まり、トラウマになっている去年の記憶がよみがえってきました。『一日も早く終わって欲しい』。そう祈りました。私たちが経験したような悲劇を、他の家族に味わって欲しくはありません。
イスラエルには、平和に共存できる善良な人々がまだたくさんいるのです。戦争や混乱を消し去り、憎しみを忘れましょう。結局のところ、私たちはみんな同じ人間です。ユダヤ人もアラブ人も、一緒の人間なのです」

















