「国民自身が解決すべきこと」 他国による武力介入にイラン人は複雑な心境

東京・港区。日本に住むイラン人は、母国を心配している。ペルシャ絨毯店を営むメラビ・メルダデさん。

店内にある絨毯は、いずれもイランからの輸入品だが、今は発注したものが届かないという。

ペルシャ絨毯店を営むメラビ・メルダデさん
「買ってあるんだけど、イランに置いてあるんですね。もう輸入できないんですね。出せないんです、イランから。これは最近のことで、戦争が起きてから。飛行機が飛んでいない」

メラビさんは9人兄弟。イランで暮らしている兄に電話をかけてみたが、ネットが遮断されているためか、現地の家族とも連絡がとれずにいる。

ペルシャ絨毯店を営むメラビ・メルダデさん
「繋がらない。心配ですね」

3月2日に取材に応じた、日本人の夫と結婚し6年前から日本に住むイラン人の女性は、アメリカとイスラエルによる攻撃を支持している。

日本に住むイラン人女性(20代)
「イラン人にとって、非常に大きな出来事だと思います。とても嬉しくて、素晴らしい日になりました」

理由は、市民に対する弾圧だ。

イランでは、髪を隠すヒジャブが女性に義務づけられている。
4年前、適切に着用していなかったとして、警察に拘束されたマフサ・アミニさん(当時22)が死亡。これが大規模な抗議デモへ発展した。

今回の攻撃の直前である2025年12月にも、物価高などを背景に始まったデモが反体制運動へと急速に広がっていった。アメリカに拠点を置く人権団体によると、2月12日時点で治安当局との衝突で、参加した市民6500人以上が死亡したとされている。

日本に住むイラン人女性(20代)
「2か月前に虐殺された人たちが二度と戻ってこないと思うと、本当に胸が張り裂ける思いで、ただただ悲しいです。

この政権下で得られなかった、最低限の自由が欲しいのです。多くの人は他国による武力介入は良い選択ではないと言いますが、例えば自宅が火事になって自分たちでは消火できないのなら、当然、外からの助けを期待しますよね」

通信状況が悪い中、イラン国内に住む男性と連絡が取れた。男性は複雑な心境を語った。

イラン国内で避難中 イラン人男性
「これからどうなるのか、とても心配です。私が一番懸念しているのは、今後、収拾がつかない状況に陥り、内戦のような事態を招いてしまうことです」

数日前、攻撃があったテヘランから、イラン国内の別の場所に避難したという。

ーーアメリカとイスラエルによる攻撃について、どう感じていますか?

イラン在住のイラン人男性
「非常に複雑です。イランには多くの腐敗や問題があるのはわかっていますが、それは私たち国民自身が解決すべきことです。他の国がイラン国民を助けるために攻撃しているなんて、何の疑いもなく信じることはできません。戦争が一刻も早く終わることを、切に願っています」