「宝もの」戻ってきた妻の唯一の写真
陸前高田市に住む河野満さん。震災で妻と両親を亡くし、自宅は津波で流されました。

河野満さん
「何があるのかなって見たけど何もなかった。なんでもいいからと思ったんだけども」

身の回りのものも全て失いましたが、数年前、秋山さんの団体が妻・美恵子さんの写真を見つけたのです。スナップ写真はこの1枚だけ。
喜入キャスター
「奥様の表情はどううつりますか?」
河野満さん
「普段ですよ。普段の顔ですね」
喜入キャスター
「貴重な1枚になりましたね」
河野満さん
「そうそう」
震災後しばらくはこうした写真を探す余裕はなく、子育てを最優先。そこには亡き妻の思いもありました。

河野満さん
「変な話だけどね、直後に(妻が)夢に出てきたんだよね。それで『なんだ、おめえ生きていたのか』と私が言うんですよ。夢の中ですよ。声は聞こえなかったけど、『なんとか(子どもを)大人にしてくれないか』と言われてるような気がするんです」
子ども2人を育て上げた今、美恵子さんが夢に出てくることはないといいます。
河野満さん
「(夢に)出てこないということは、彼女も落ち着いているのかなって。私はちょっと出てきてほしいんだけどね」
夢では会えなくなりましたが、今は写真で。

河野満さん
「私が生きているうちは宝ものみたいなものですよね。何が変わったのかわからないけど、『ちょっと吹っ切れたよ』という感じですかね。
忘れてはいけないことは結構あるんだけど、震災のことだったり。すこし踏み込んで、忘れるではないけど、ちょっと置いておいて、前に行くのもいいのかなって」

















