多くの命が失われた東日本大震災。大切にされていた「思い出の品」も津波で流されました。あの日からまもなく15年です。JNNでお伝えしている「つなぐ、つながる」プロジェクト。news23では、こうした思い出の品の持ち主を、今もなお待ち続けている取り組みを取材しました。

母子手帳や写真…津波で流された“思い出の品” 15年返し続け

岩手県陸前高田市。海沿いにあるのが奇跡の一本松です。15年前、東日本大震災で発生した巨大津波により、壊滅的な被害を受けた陸前高田市。死者1560人。現在も201人の行方がわかっていません。

沿岸部の町に残されたのは、大量のがれき。そこには、アルバムやぬいぐるみ、暮らしていた人の「思い出の品」もありました。

三陸アーカイブ減災センターの代表・秋山真理さん。津波で流された写真など、思い出の品を保管・返却するなどの活動をしています。

三陸アーカイブ減災センター 秋山真理 代表
「母子手帳。どうしても取り戻したいという方は結構いらっしゃいます。本当に細かい記録をつけられていて、愛情も伝わるもの」

喜入友浩キャスター
「これは野球部の帽子でしょうか。学生のころはツバの裏側にメッセージを書くんですよね」

他にも、カメラや木彫りの像、赤ちゃんの手形など約2400点の物品のほか、写真やプリントシール約7万4000枚を保管しています。

15年間で返却したのは、物品約3000点以上。写真は推定で約22万枚におよびます。

三陸アーカイブ減災センター 秋山真理 代表
「お母さんが、お子さんが生まれたばかりの頃の(写真を)カレンダーの中にいれてあるようなものを見つけたこともある」

そのときに撮影した写真には、4歳になった子どもが、生まれたばかりの自分と対面する様子が写っています。

三陸アーカイブ減災センター 秋山真理 代表
「ここでしか取り戻せない、そうおっしゃる方もいる。そういう方にとっては一枚の診察券が、唯一の形見になるということもある。持ち主に返ってそういうものになると思っています」