懸命に練習しているのに、どうしても音程がズレてしまう。あるいは、そもそも自分が合っているのかさえ確信が持てない。
楽しく盛り上がれるはずのカラオケで「音を外す恐怖」に悩まされることはないだろうか。友人との遊びだけでなく、歓送迎会や忘年会など、会社のイベントで行くこともあるかもしれない。
文教大学・教育学部の小畑千尋教授は「音程がうまく取れない理由の根底にあるのは、能力の欠如ではありません。“内的フィードバック”がうまく機能していないことが原因かもしれません」と話す。
あなたはどのタイプ? 自分の声を客観視する「4つの歌唱パターン」
小畑教授によると、「まずは自身の“歌唱パターン”を知ることが悩み解決への第一歩」だという。
チェック方法はいたってシンプル。信頼できる第三者に協力してもらい、以下の手順で確認をする。
【歌唱パターン チェック方法】
(1)同じ高さで声を合わせてみる
相手に「ラー」と一定の高さで声を出してもらい、自分も同じ高さで「ラー」と声を合わせる。
(2)自分の感覚を相手に伝える
歌い終わったあと、「ピッタリ重なった気がする」「ズレた気がする」など、自分の感覚を相手に伝える。
(3)判断してもらう
実際に同じ高さで声を出せていたかどうかを、相手に判断してもらう。
この「自分の感覚」と「実際の音高(音の高さ)」の結果を照らし合わせることで、自分が以下の4つのうち、どのタイプに当てはまるかが見えてくるという。
【4つの歌唱パターン】
▼パターン1:バッチリタイプ
【実際の音高:合っている / 本人の感じ方:「合っている」】
同じ音高に合わせられ、自分でも「今、ピッタリ合っている」と分かっている理想の状態。
▼パターン2:たまたまタイプ(偶然の一致タイプ)
【実際の音高:合っている / 本人の感じ方:「合っていない」】
同じ音高に合わせられるが、自分では確信が持てない。「なんとなく出したら合っていた」という状態で、曲が変わると音が取れなくなることもある。
▼パターン3:ズレを自覚できるタイプ
【実際の音高:合っていない / 本人の感じ方:「合っていない」】
同じ音高では合わせられないが、自分でも「あ、今外れたな」と分かっている状態。自分の声を客観的に捉えることができている。
▼パターン4:まいごタイプ
【実際の音高:合っていない / 本人の感じ方:「合っている」】
自分の出している音高が合っていると感じているが、実際の音高は合っていない。つまり、音高が合っているかどうかが分かっていない状態。
このように、人によって「自分の声をどう捉えているか」はバラバラだ。この認識の違いを生んでいる正体こそが、小畑教授の提唱する「内的フィードバック」である。

















