5月10日は「母の日」です。今では当たり前に受け入れられている行事ですが、実は初めはなかなか一般には浸透しなかったといいます。それが、あるイベントをきっかけに、日本全国に広まっていきました。今から89年前に菓子メーカーが企画した「母の日大会」。日本に「母の日」を浸透させた原点に迫ると、カーネーションとは違った母への感謝の形が見えてきました。

「母を讃へ、母に感謝し、母を護り、母を憶ふ」母の日大会に込められた思い

「母の日」の起源については諸説ありますが、1912年頃にアメリカで始まり、世界各国に広がっていったとされていています。日本でも、全国各地のキリスト教徒や婦人団体などが「母の日」を行うようになりましたが、一般的には広まらなかったといいます。ところが、1937年に行われた「母の日大会」という豊島園への無料招待イベントをきっかけに「母の日」は日本中に広まり始めたといいます。

当時の広告が残っています。そこには、母の日が5月の第2日曜日は「母の日」であることに加え、お母さんを礼賛する言葉が並びます。

「お母さまのおこころほど美しくありがたいものはありません」
「母を讃へ、母に感謝し、母を護り、母を憶ふ」
「世界中の心ある人たちは、この日になりますとなにかしら、お母さま方をおよろこばせすることをいたします」