■巫女のミュージシャンが感じる“もどかしさ”
今も昔も変わらない。困ったときの拠り所がある。東京・港区にある芝大神宮で巫女として仕える林さん(24)は…

ーー神社は参拝者にとってどういう場所だと思いますか?
巫女 林さん「きょう1日無事に過ごせるようにって。お守りというか、心の拠り所」
彼女が日々参拝者と向き合う中で、感じていることがある。

林さん「例えば病気のお守りを買いに来た方が、ご自分が病気なのか、大切な方が病気なのかとか、自分たちには聞くこともできない」
巫女としてのもどかしさ。林さんはその思いを別の形で表す。

「オキツ」という名前で音楽活動を始めて2年。巫女とミュージシャン。なぜ彼女は音楽活動を続けるのか。

sucola オキツ 林さん「すごく忙しくてその人にちゃんと寄り添ってなかったんじゃないかなって思うときとか、もっとかけてあげる言葉があったなって。それを曲に落とし込むというか、曲を作ることで昇華させている」
彼女の思いはファンに届いていた。

sucola オキツ 林さん「ファンの反応は、コメント欄とダイレクトメッセージでみています。自分たちの知らないところで曲を聞いてくださっているのが分かって、救われる曲でありたい。少しでも日常が楽しくなるような曲が作れたらいいなって思ってます」