WBC本戦へ「前回よりはもしかしたら試合に出るかもしれない」

杉谷さん:改めて2023年のWBCの心境、そして今回メジャーリーガーとして2026年WBCを迎えるにあたって、心境の変化ってありますか。

岡本選手:前回は、出るのか出られないのかも分からなかったし、試合に出ないだろうな、(近藤健介選手と)「俺らはレギュラーのサポートやから」って言い合ってたのが、結局二人とも出てる。

岡本選手

杉谷さん:先に岡本選手が宮崎合宿で打ち始めて、こんちゃん(近藤選手)が「和真あるんじゃない?」って話しになったんだもんね。

岡本選手:急にプレッシャーかけてきて「和真、本戦あるぞ」って、毎日言いだして(笑)「ほんまにないです。やめてください」と言ってたら、ほんまにそうでしたね(笑)

杉谷さん:今回はいかがですか?ちょっと心境が違うんじゃない?

岡本選手:そうですね。前回よりはもしかしたら試合に出るかもしれないという気持ちを持っています。

杉谷さん:もしかしたらじゃなくて出るでしょ(笑)

岡本選手:もしかしたら(笑)

杉谷さん:前回の準決勝、決勝とこっちから見てて手応えのある打席がずっと続いてるなっていう印象があるんですけども、間近でメジャーリーガーを見て、何かきっかけを掴んだってことありました?

岡本選手:もちろん生で凄い選手を見て、みんなレベルが高かったんで、自分も頑張らないといけないなっていうのもありましたし。ちょうどその前の年が酷くて、僕が一軍の試合に出てから一番酷いシーズンで、来年は絶対やってやろうっていう気持ちもありつつの。またそこで凄い選手たちとプレーをして、違う刺激が入った。これはもっと頑張らなあかんなっていう部分もありつつ、ここはこのままでいいんやなとか、そういうのも色々。自信になる年ではありましたね。

杉谷さん:いろんなところで聞かれると思うけども、やっぱり大谷(翔平)選手の打撃練習とか、岡本和真から見てどうですか?

岡本選手:(大谷選手の打撃練習を)真後ろで見てないんですよ。ロッカーに帰ったら誰もおらんくて、「あれ?」ってなって、ミーティングとかあったっけみたいな。僕も1人で探しに行ったらいいんですけど、着替えだしてゆっくり。(誰も)帰ってこないなと思ってスリッパでベンチに行ったら、大谷さんが打ってて「うわー」って思って。そこにみんながいて、「言ってくれよ誰か」と思って。

杉谷さん:(笑)大谷さんがWBCで3番バッター打って、4番、5番、6番と後ろを打つっていうプレッシャーとかは感じなかったですか?

岡本選手:マジでみんな打つんで、逆に言えば、自分が打たなくても誰かが何とかしてくれるわぐらいの気持ちで行けてたなと思います。

杉谷さん:そういう心構えだったんだね。でも仲の良い村上選手が、3番・大谷選手、4番・村上選手って最初始まって、間近で打ってる時の重圧だったり、普段と違うなってところはありました?

岡本選手:いやーありましたよ。特にムネは前の年に三冠王を取ってましたし、僕なんか比にならないぐらいのプレッシャーとみんなの期待が、乗ってたと思うんですよ。なのでそれを見て、若いのにすごい大変そうやなと、それを背負い込んで頑張ってるなとずっと思ってました。

杉谷さん:岡本選手の中でも、村上選手が苦しそうなところもやっぱり・・・

岡本選手:そうですね、らしくない面というか、(村上選手は普段)明るいじゃないですか。でも元気がなかったりしてたんで、僕は気楽に「大丈夫、大丈夫や」ってと。「見てみ、俺も打てないで大丈夫」みたいな(笑)

杉谷さん:(村上選手)本人はなんておっしゃってたんですか?

岡本選手:いや、ほんまに日本ラウンドは打率的には僕も打ってなかったんですよ(村上選手は14打数2安打、岡本選手は10打数2安打)。(四球で)出塁はめっちゃしてたけど、ちゃんとヒットを打ったのって、ムネも僕も準々決勝のイタリア戦だったので。「俺おるから大丈夫やで」って。そしたら、準決勝(メキシコ戦で9回に劇的な逆転サヨナラ打)と決勝(アメリカ)で(同点弾と)さすがにやってくれましたね。

杉谷さん:実際間近で見て、後輩の活躍含めて、苦しんでた選手があれだけの活躍するってなった時に。

岡本選手:いや、でも打つと思ってたんで。ホンマにそれって人任せで申し訳ないですけど、他人から見たら本人が悩んでても、周りが見たら「これ大丈夫よ」って思うじゃないですか。本人は悩むけど。