くろかみ、最後の任務に出航

12月2日、最後の運航を迎えました。くろかみには18人の乗組員が乗船しています。朝から出航の準備に追われていました。

乗組員
「もやい離せ」
別の乗組員
「離した」

汽笛を3回鳴らし、最後の任務に向けて出航です。27年間で航行した距離は25万8599海里、およそ48万キロ。地球をおよそ12周しました。出航から5時間後、最後の任務を終え戻ってきました。これがくろかみ最後の雄姿です。

主任航海士・吉永彦治郎さん
「くろかみは、潜水指定船というところがほかの実船とは違うところです。私も初めて潜水指定船に乗ったんですが、潜水士はじめ、その他の支援班乗組員も、救難に対する思いというのは、人一倍、どの海上保安官よりも強いなと実感しているところです」

小野さん
「最初の配属先ということもあり、初めて教えてもらうことや初めてやることがほとんどでした。まだできないこともあるんですけど、料理や潜水の知識をこの船で学んだので、そういった面では、僕の基本がくろかみになってくるんじゃないかなと思います」

主任機関士・坂本悠輔さん(岩国市出身)
「初めての船でわくわくする日も不安な気持ちもいっぱいあるなかで、船の主任機関士という立場になりますので、主任として色んな人のサポートをいただきながら、なんとかやってこれたかなと思っています」