今回イランへ軍事攻撃でアメリカ世論に影響は?
【秌場 元中東支局長】
アメリカの世論も、アメリカの兵士が命を落とすようなことがなければ、そこまで実は外交というのは中間選挙のようなものに影響がないのではないかという気もしますが、1月にベネズエラのマドゥロ大統領を拘束した作戦は、アメリカ国内ではトランプ大統領の支持率アップにどのように影響したのでしょうか?
【涌井ワシントンDC支局長】
トランプ大統領の支持率アップには瞬間的には寄与しましたが、長期的に見て支持率アップの効果があったとは今のところ認められないと思います。 アメリカの有権者というのは、元々やはり外交に対する関心というのは投票行動を決める上で決して高くありませんし、国内の物価高とか経済問題、社会保障の問題についての関心が高いです。アメリカでは移民の問題ですとか、価値観に関わる人工妊娠中絶の問題などのほうが投票行動を決定する際には大きな要因になるという国民性があります。

ただ、ベネズエラの問題というのはやはりアメリカの裏庭と言われる中米の国で、独裁体制でひどい目に遭って逃げてきたという移民の人が割と身近にいる世界でもあります。ですので「独裁体制を打倒したんだ」というアピール自体に喜んでいる移民の方々もいますし、身近に感じる要素という側面もあると思います。
一方でイランというのは、トランプ大統領が「世界一のテロ支援国家」と言っていましたが、今回のアメリカとイスラエルによるイラン攻撃が、短期的であれベネズエラのときと同じような効果を生むかどうかは、ベネズエラとイランの違いを考えると、まだ不透明かと思います。














