年長者の知恵と経験が重要
当日は点火する人と、火道に入ってきた火を消す人に分かれて作業します。山焼きが遅れて3月近くになると南風が強くなり、火の回りが早くなります。
白井さん
「一気にあの火がね風に乗ってこっちにやってくるんですよ」
火が迫ってきた場合は、年長者が安全な場所に移動するよう指示を出します。
白井さん
「山に上がられて1年2年っていう人は、そういうようなことはちょっと分かりませんもんね。やはり30年ぐらいいつも出る人はだいたい分かりますからね。あそこに火が来たらもう入るから撤退しなさいって」
過疎化・高齢化で年々厳しく
長年の経験と知恵が重要な役割を果たしている山焼き。一方で過疎化、高齢化が進み、人手の確保が年々難しくなっています。
集落では対応できず、森林組合などに火道切りを委託するケースや、連合山口がボランティアで実施しているエリアもあります。白井さんは、秋吉台から少し離れた集落から人手を募るなど、地元で作業を担う仕組みができないかと考えています。
白井さん
「様子がよく分かっとるから。火道切りはどういうもの山焼きはどういうもの。遠くへ出とる人はね、なかなかそういうことが分かりにくいですしね」
白井さんにとって秋吉台は、子どものころから親しんできた遊び場であり、思い入れのある場所です。
白井さん
「ここに来ると広々として、なんか心が晴れ晴れするうな感じはするんですけどね。山焼きの後にねわらびとかなんとかそういうようなものが出ますから、それを取りに来るっていうのが一つの楽しみじゃないかと思いますけどね」
原因究明と安全対策を
美祢市は、庁内対策会議を設置し、情報共有や事故対策を協議しています。一方で山焼きは、観光資源としての草原の景観や、草原特有の生態系を守る上でも必要とされています。
市は「今後の山焼きは未定」としていますが、荒木さんは、山焼きをやめた場合、森林火災のリスクと向き合うことになるとも指摘しています。
重原沙登子記者
「観光資源としての草原や生態系を守るためにも山焼きは欠かせません。2017年に続き、今年も痛ましい事故が起きました。今後の実施に向けて、徹底した原因究明と安全対策が求められます」














