巨大地震に向けエネルギーが溜め込まれている

②巨大地震を起こす「すべり欠損」既に蓄積

17世紀に発生したとされるマグニチュード8.8級の巨大地震では陸のプレートが沖合に向かってすべった量、すなわちすべり欠損として蓄積されていたのが約25mと推定されています。

今回の観測で分かった固着状態が、17世紀に発生した地震以降続いてきたとすると、蓄積されたすべり欠損量は20.5mから30mと推定され、17世紀の地震と同程度の巨大地震を起こすだけのひずみが既に蓄積している可能性があるということです。

③「地震空白域」の正体判明

千島海溝沿いも地震活動が低調な「地震空白域」とされていましたが、それが実は「海溝付近での強いプレート間固着によって巨大地震に向けてエネルギーを溜め込み続けている状態」を示している可能性が高いことも、今回の観測からわかりました。実際に、宮城県沖の日本海溝付近でも東日本大震災以前に同様の「地震空白域」が確認されていました。