新型コロナの新規感染者数が連日1000人を超える島根県の丸山達也知事は22日会見を開き、年末年始での積極的な自己検査を呼びかけました。
また、コロナ対策に奔走する感染症対策室トップは1年を振り返り「感染の波が来るたびにその波は大きくなる。今までに経験したことない」と語りました。
島根県 丸山達也知事
「年末年始の連休を控え、帰省の前には積極的に検査を受けていただくようお願いします。」
20日発表の新規感染者数が過去最多の1777人と感染拡大が続く島根県。
22日丸山達也知事は会見を開き、年末年始の連休を控え、帰省前には積極的に検査をするよう呼びかけました。
また、休診が多くなる年末年始。医療機関のひっ迫を避けるため、症状のある人でも重症化リスクが低く、軽症の場合は可能な限り抗原検査による自己検査を呼びかけました。
島根県感染症対策室 田原研司室長
「(新規感染者数が)第7波のピークよりも100人多い数字です。この感染者はまだまだ減る要素はない」
そして、県感染症対策室田原研司室長は、感染状況のグラフを示し、第8波の上昇傾向は高止まりする気配は今のところないと分析しました。
感染症対策室のトップとしてこの1年、年明けの第6波から夏にかけての第7波、そして、現在の第8波を経験し県民の感染拡大防止に奔走してきた田原室長。
年末に差し迫った時期での会見の場で記者から今年1年を振り返ってどう感じたかと質問されると、こう分析しました。
島根県感染症対策室 田原研司室長
「(感染の)波が来るたびにその波が大きくなる。オミクロンだけでなくコロナウイルス感染症の特徴です。波が短いサイクルで起きている今までに経験したことない。」
さらに田原室長は、新型コロナに感染した患者が死亡した際の死因や後遺症の観点ではまだ知見が少なく、季節性インフルエンザよりも重篤な感染症と位置づけていると述べました。
島根県感染症対策室 田原研司 室長
「まだまだすべきことはあるのではないか。一方で、経済、社会活動の停滞が様々な影響を起こしているので今後、withコロナの中で付き合っていかなければいけない感染症と考えている。」