「悔しい気持ちすら起きない」中道惨敗の陰で・・・皮肉な「世代交代」

一方、選挙直前に結成された中道改革連合は、選挙前の172議席から49議席へと大幅に議席を減らす惨敗を喫した。中でも旧立憲民主党は149議席から21議席へと激減し、中道関係者からは「ここまで圧倒されると悔しい気持ちすら起きない。どうすれば良かったという次元ではない」との声も聞かれた。

堀記者によると特筆すべきは、旧立憲民主党がほぼ7分の1に議席を減らす中、公明党出身議員は27議席から28議席へと維持した点だという。この結果について中道内部からは「立憲を食い物にして自分たちだけ党勢を拡大した」「今、旧公明の代表が立ったら“公明党”になっちゃう」という声も漏れ聞こえてくる。

選挙当日の中道の開票センターで取材をしていた堀記者は、開票開始から50分後の午後8時50分には「今日は花付けをやりません」とのアナウンスが流れ、早くも大敗を悟っていた様子が見て取れたと当時を振り返る。

いまの中道の雰囲気について、意外と悲壮感はなく「残ったメンバーでやっていくしかないという雰囲気」だと堀記者は話す。11日に行われた議員総会では、初対面と思われる議員同士で名刺交換をする場面もあったという。

中道の落選議員には小沢一郎氏、岡田克也氏、枝野幸男氏、安住淳氏など党を牽引してきたベテランが名を連ねる。選挙後、党内からは「野田・安住執行部はとっちらかしてくれたな。それで『さよなら』はないだろう」「新党結成で風が吹くだろうという“楽観的観測”でこういうことになった」といった恨み節も聞かれた一方で、「今回、野田さんの最大の功績は強制的な世代交代をする環境を作り上げたことだ」と皮肉を込めて語る党内関係者がいたことだ。立憲民主党時代から課題とされていた世代交代が、皮肉にも大敗によって「強制執行」される形となった。