■挑戦できる機会少なくて…「何が好きかわからなかった」

小川彩佳キャスター:
思いを共有できる場所、体験できる場所というのが増えていってほしいですよね。


国山ハセンキャスター:
そうですね。自身も貧困家庭で育ったというライター、ヒオカさんの言葉を紹介します。
『何かに挑戦するという機会が他の子より少ないので、自分が何が好きで得意なのかが、ずっとよくわかりませんでした。みんなが当たり前にやっている事を自分だけできないという寂しさが常にありました。努力する前に選別があるのだということは知られてほしいと思います』


小川キャスター:
ヒオカさんはこの問題の解決策として、格安ではなく無料で参加できる行事や塾、習い事などが増えてほしいというふうにおっしゃっています。
いま防衛費の増額が明確に打ち出されていますけれども、子どもたちに我慢をさせない、力を存分に発揮してもらえるような環境を整えるというのも大事で、立派な国の安全保障ですよね。等しく教育や体験を受ける権利というのを保障していただきたいと感じます。

また、ヒオカさんは『子どもは将来の社会の担い手です。子どもの貧困は社会全体の課題だという視点が共有されることが重要だと思います』としたほか、周りや友達に貧困状態の子がいても『普通に接する、というのが一番だと思います。私自身、腫れ物のように扱わず、一緒に遊んでくれた友達や、家に遊びにいくと温かく出迎えてくれた親御さんがいて救われた部分があります』とコメントしています。