■“へこたれない力”に影響 子どもの「体験格差」

独立行政法人の調査によると、子どもの頃に季節の行事や習い事の体験が多い人ほど、“くじけない力”や“へこたれない力”が高い傾向があるといいます。


体験が多い人のうち「自分はへこたれない力」が強いと答えた人は30.7%。
一方、体験が少ない人は15.1%で、「へこたれやすい」との回答は37.6%にのぼりました。

厚生労働省の調査によると、子ども7人のうち1人は、周りの家庭より経済的に厳しい相対的貧困。学校の1クラスに5人いる計算ですが、見た目でわからないことも少なくありません。


娘が小学校高学年 シングルマザー
「子どもはなるべくきれいな服とかきれいな靴。子どもの方優先です。自分はお昼はあんまり食べないで少し節約している。ご飯一杯をおにぎりにして食べるくらい」

■「僕の心が広がる」 子ども達に贈るクリスマス会


家庭の外でも子ども達の支えになる存在が求められています。
NPOが子どもに無料で勉強を教える学習会では、経済的に困っている家庭やひとり親家庭などの子どもたちも通っています。

高校2年生「受験はもう国立大学一本で。お母さんが国立行きなさいみたいな。これから先は今よりも過酷になっていく」

この先も前向きに自分の人生を歩んで欲しい。そんな願いから、12月21日の夜開かれたのが…


学習塾のスタッフ「そろそろクリスマス会に移りたいと思います!ケーキです!」

ケーキを切り分けた生徒は…


高校1年生「ちょっと待って潰れるね。ちょっと曲がっちゃったんですけど、子どもらしくて素敵かなって思いました」


認定NPOキッズドア 平井祐子さん
「前向きな精神の育成には体験活動がすごく重要だと考えています。前向きに生きていける一助に繋がればいいなと思ってやっています」

この経験は、きっと子どもたちの背中を押してくれるはずです。


高校2年生「一緒に英語を学んだり食事したりして、僕の心というか見聞が広まったり楽しい思い出になってすごく良いと思います。みんなで食べるケーキはすごくおいしかったなって思います」