全国にある78の接戦区 党首が最後の"テコ入れ"に

JNNの終盤情勢調査では、全289の小選挙区のうち、78の選挙区で接戦となっている。各党はこの接戦区のうち、特に重点的にテコ入れする選挙区を選定し、党首クラスの応援投入を行っている。

市澤デスクは「終盤は選挙期間の限りがある中、各党が綿密な計画を立てて、党首をどこに投入するかを決めている」と解説した。

特に注目されるのは、自民党の高市総裁と中道の斉藤共同代表の両党首が立て続けに訪問した京都6区。この選挙区では、中道の山井和則氏と自民党の園崎弘道氏が接戦を繰り広げている。

山井氏は年金や高額療養費の問題などに精通する「社会保障の専門家」で、立憲民主党でも要職を務めてきた、と市澤デスクは解説。一方、自民党側は「ジャイアントキリングとして、勢いのあるときに取りたい」とテコ入れに入っているという。市澤デスクの分析の結果、この選挙区は「一進一退の状況」と指摘する。

また、佐賀2区には高市総裁が応援に入った。この選挙区では中道の大串博志氏と自民党の古川康氏が一騎打ち。立憲で代表代行、選対委員長などの要職を務めた大串氏が、ここ数回は選挙区でも勝ち続けてきたが、今回は接戦となっている。

こうした選挙区の動向について、市澤デスクは「全国的にみて、これまで野党側が連勝していた選挙区にも、自民党側に追い風が吹いて接戦になっているところが多い」と総括した。

一方で、逆に中道に差を詰められている自民の候補者もいる。

東京24区では、序盤情勢では自民党の萩生田光一氏が「やや優勢」だったが、終盤では中道の細貝悠氏が差を詰めて「接戦」となっている。これには公明党の支援が影響しており、勝敗がどうなるか、公明党支持層の投票動向が注目されている。

調査では、公明党支持層に小選挙区での投票先について聞いたところ、中道への投票意向が約5割となっていて、序盤情勢の約4割から増加している。一方、まだ2割弱が「決めていない」状況だという。市澤デスクは「週末にかけて、この決めてない約2割の公明党支持層がどう動くか。これが接戦、横一線の選挙区には特に大きなファクターになる」と述べた。

投開票まであとわずか。終盤においても全国各地で接戦となっており、有権者の1票が大きな意味を持つ選挙となりそうだ。