高島は今年中にMGC出場権を

樺沢と同じパリ五輪(10000m)代表だった高島も、今大会をステップにマラソンに出場する。

パリ五輪女子10000m決勝(右から2人目が高島)

「久しぶりのハーフマラソンになります。ペースは特に考えず、来季(来年度)、マラソンでMGCを取るための練習として、流れに身を任せて走ろうと思っています。マラソンも完走は18年のパリ・マラソン(2時間26分13秒)だけで、その後の2回は途中棄権しています。走りたいとは毎年思っているのですが、冬に故障が多くて出場できていません。一度マラソンをしっかり走りたい思いが強いですね」

MGC出場権を獲得すれば、27年秋のMGC、28年のロサンゼルス五輪と目指して行くことになるが、高島としては「焦らず1個1個のレースで、しっかり結果を出すことに重きを置いている」という。長期計画でやるべき流れを決めてしまうと、失敗した時に元の軌道に戻すのが大変になる。まずは目の前の大会に向かい、そこをクリアできたらまた次の大会に向かう。積み重ねていく方が、大きな目標に向かって行きやすいのだろう。

故障が多くなっていることや、37歳の年齢を考慮した目標設定をしているが、驚くべきは「リカバリーのジョグは少し減らしたり、休養をちょっと増やすようにはしていますが、(週に2~3回行う負荷の大きい)ポイント練習の質は、どんどん上がっている」こと。そこまで頑張ることができるのは、どんなところにやり甲斐を感じているからだろうか。

「陸上競技を長くやっていると、関わる人も増えてきます。関わる人との仲も年々深くなるので、その人たちに、走ることで恩返しをしていきたいんです。そのためだけに競技をやっているので、それが今はやり甲斐になっています」

トラックでは2度の五輪代表になり、クイーンズ駅伝では優勝メンバーに4度名を連ねた。今度はマラソンで感謝の気持ちを表す。そこへの一歩を全日本実業団ハーフマラソンで記す。