東京世界陸上失敗からのトレーニングの流れは?
Q.東京世界陸上の失敗(34位・2時間16分58秒)が今回のマラソンに、どうつながっていますか。
吉田:夏のマラソンとそこに向けてのマラソン練習は、冬とはまったく違うもので、夏は自分の感覚で疲労を残さないようにすることが大事だと原監督からも、マラソンで代表経験のある指導者の方からも言われていました。自分でも確かにそうだと思っていて、練習を抑えたつもりだったんです。それでもスタートラインに立った時は疲れている状態でした。自国開催だから気持ちを盛り上げられるだろうと思っていましたが、(疲れが残ってしまった不安もあって)結局雰囲気に飲まれてしまった。終わった後に高橋尚子さん(シドニー五輪女子マラソン金メダリスト)から、一度国際大会を経験したら、国内大会は気持ちが楽になるとおしゃっていただいたことが参考になりました。
Q.練習がどう変わりましたか。
吉田:大きくは変えていませんが、2~3回行っていた40km走を今回は一度もしませんでした。これはいつもと同じパターンですが、マラソンに向けた大きな部分の練習は1か月前に終えて、1月はニューイヤー駅伝と全国都道府県対抗男子駅伝、短い距離の練習を余裕を持ちながらこなしてきました。10回のマラソンで一番軽い状態でスタートラインに立ったのですが、そういう経験値が新たに増えて、日本人1位を取ることができたことは嬉しく思います。
Q.前シーズンの福岡国際マラソン優勝と今回の日本人1位で、アジア大会代表有力候補になりました。今後のレースプランは?
吉田:海外レース、国際レースの経験を増やしたいと思っています。ハイペースのシカゴやベルリンもいいのですが、どちらかといえばボストンやニューヨークみたいな、ペースメーカーが付かずに順位争いができるところを念頭に置いています。アジア大会も、出られるようなら出たいですね。国際大会で順番を取りたい気持ちはあります。
(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)

















