黒田との競り合いと、今後の2人の関係性
Q.別大を走るのは初マラソン(日本人トップの3位。2時間08分秒の初マラソン歴代2位、学生歴代2位)以来ですが、成長を感じられたシーンが他にもありましたか。
吉田:実は1回目から、意外と冷静に走れてはいました。落ち着いて走ることが大切だということは最初から実感できて、その点は変わりませんが、今回はペースメーカーが外れた30kmから、風がある中でもある程度前に出たり、最後も行ききることができたりしました。そこは成長した点なのかな、と思います。
Q.中間点通過が初マラソンは1時間04分05秒でした。今回は1時間03分10秒と1分近く速いのですが?
吉田:タイムは風の影響があるし、レース展開の運という部分が大きいので、タイム設定で目標を立てることはあまりしません。初マラソンでは順位争いもあまり考えていなくて、学生が何人か出ていたので、学生の中で勝てればいいかな、というくらいの目標設定で出場しました。それに対して今回は外国勢も含めて優勝することを考えていましたね。そのためにどこで仕掛けるとか、余裕を持つとか、レースプランを考えられるようになっていました。結果的に勢いで走ったことになる1回目とは、そこが違う点です。
Q.黒田選手だけを意識していたわけではないということですが、どんどん集団が絞られていって最後は黒田選手と2人の2位争いになりました。
吉田:練習も一緒にやっていますし、状態が悪いと言っていましたが、今回も絶対に走るだろうな、と思いながらレースを進めていました。案の定ラストの競り合いになった時もしぶとかったですね。
Q.残り1.4km付近で黒田選手が給水に行ったタイミングでスパートしました。
吉田:途中で引き離せなかったらトラック勝負も考えていましたが、朝日が右に寄って行ったのでおそらく、給水を取るだろうと予測して、意図的に仕掛けました。
Q.4月から黒田選手もGMOインターネットグループに入社します。経験を黒田選手に伝えて、日本のトップ選手になってほしいとコメントされていました。
吉田:練習やレース中の細かい部分は伝えられますが、競技への取り組み方、競技観という部分は人それぞれです。朝日には朝日の特徴があるし、僕にも僕の特徴がある。完全なプロになった太田蒼生(23、GMOインターネットグループ)もまた、独自の競技観を持っています。僕は大迫さんから目標に対する集中力、執着心みたいなところを学び、競技者としてのあり方という部分のほとんどを大迫さんから学びました。朝日はあれだけの能力を持っていますから、アドバイスをしていくことよりも、それぞれの特徴を生かしながら切磋琢磨して、同じロサンゼルス五輪を目指していきたいですね。

















