死刑執行に立ち会った唯一の法務大臣

千葉景子 法務大臣(2010年7月当時)
「私の責任だと考え、本日の執行に立ち会ってまいりました」
千葉氏は沈黙の中で進む“死刑執行”に驚愕したという。

千葉元法務大臣
「すごく淡々というか。人殺しするわけじゃないですか。それ自体残酷ですよ」
実は、千葉氏は元々、死刑廃止論者だった。
千葉元法務大臣
「それに対しては相当厳しいご指摘とか非難はありました。結構、ちょっときつかったですよね。結果的に何もできませんでした。それは本当に情けないというか、残念というか、そういう気持ちはあります」
遺体は90年代後半まで、大学に献体されるケースが多かった。
某大学医学部教授
「学生が2か月間人体構造を学んだ後、火葬にしました。当時、死刑囚の健康な御遺体は貴重でした」
献体した死刑囚の犯罪については触れられなかったという。
某大学医学部教授
「私達は献体された方の御生前の人生に立ち入ることは、許されないと認識しております」

これは法務・検察の内部文書だ。健康状態や再審請求の有無など、死刑囚の近況が細かく報告される事になっている。
執行の順番がどのように決まるのかは闇の中だ。最高責任者の大臣さえ把握していない。
千葉元法務大臣
「(順番は)正直不明です」
執行の当日宣告や絞首刑は残虐だなどとして死刑囚が裁判を起こしている。金子弁護士はその代理人のひとりだ。

金子武嗣 弁護士
「どうして情報が洩れてこないのか考えてみると、絞首刑が残酷だからです。だからもう闇の中、刑場も闇の中、記録も闇の中、どんなふうにやってるかも闇の中」
金子弁護士は法務省が情報を開示した上での議論が不可欠だと考えている。














