髙橋尚子キャスターと新谷仁美選手

「コロコロコロコロ気分が変わる。女の子ですから(笑)」

高橋:
もう13年経っていると初マラソンぐらいに体が覚えていない部分(がある)。1回走ると、実は2回目って、もっと楽になるの。あっ、ここはちょっと抜いてここらへんでちょっと上げて、そうすれば最後まで自分の体が、こう持つなってのが私は体が覚えるものだと思っているので。

新谷:
高橋さんもそうだったんですか?

高橋:
もちろんです、もちろんです。わたしは新谷ちゃんが、たぶん・・・マラソンに戻ってくるだろうなっていう風に思ってるし。

新谷:
本当ですか?

高橋:
たぶん、今度はもっと楽に走れるだろうなとも思っています。

新谷:
マラソンという種目の内容をしっかり理解すべきだなというのは思いました。ただ、そこからやるかやらないかという選択肢になったときに(顔をしかめて)「うーん・・・」「うー・・・」「あぁーっ」て感じで(笑)。

新谷選手がどんな答えを出すとしても、その決断を高橋キャスターは楽しみに待ちたいと言います。

高橋:
レース直後は、もう私はやりませんって感じで言ってたけれども、そんななんか、蓋をしたわけではなくって。

新谷:
はい、今、終わったばっかりなので。もともと、どうしても、マラソンで(何かを)目指したいっていうのがなく、今回は“マラソン挑戦”ということにこだわっていたので。今現在は、ゼロに等しいですけど、今後は少しづつ・・・レースから日がどんどん経っていくと、またなんか気持ちが変わるのかなっていう。もしかしたら明日、引退するかもしれないっていうのもあるかもしれない。コロコロコロコロ気分が変わる。女の子ですから(笑)。日によって気分が変わるっていう。

高橋:
大丈夫!マラソンやる人はみんな、そうだから。

新谷:
そうですね、気分屋ですから(笑)。

■新谷仁美(にいや・ひとみ)
1988年2月26日生まれ、岡山県、興譲館高出身。166センチ。世界陸上11年テグ、13年モスクワ、19年ドーハ、12年ロンドン五輪、20年東京五輪出場。10000m、20km(男女混合)、ハーフマラソン(男女混合)の日本記録保持者。