問われる日中の「メンツ」と歩み寄り
高市発言に対する報復として、中国はレアアースの輸出規制や訪日観光の制限などを行っており、対する日本の世論も硬化しています。双方が「メンツ」を保ちながら歩み寄るきっかけがない限り、パンダの貸し出し交渉すら始まらないのが実情です。
日中首脳が顔を合わせる機会も、秋の国際会議まで予定されていません。パンダ不在の静かな動物園が、この国の外交の現在地を物語ることになりそうです。
◎飯田和郎(いいだ・かずお)

1960年生まれ。毎日新聞社で記者生活をスタートし佐賀、福岡両県での勤務を経て外信部へ。北京に計2回7年間、台北に3年間、特派員として駐在した。RKB毎日放送移籍後は報道局長、解説委員長などを歴任した。2025年4月から福岡女子大学副理事長を務める。














