国連事務所で”初潮のお祝い”
国連ハビタットのスリランカ事務所に勤務していた2012年ごろ、同僚職員が事務所に自分の家族を連れてきた。12歳の娘が初潮を迎えたので、同僚のみんなとお祝いするために連れてきたのだという。事務所は喜ばしい雰囲気に包まれ松尾さんも一緒に祝った。
神戸大学・国際交流コーディネーター 松尾敬子さん
「当の本人、12歳の娘さんは恥ずかしそうにもじもじした様子だったので、『恥ずかしくない?』と聞くと、『嬉しい』と言ったんです。自分の経験や気持ちと違ったので驚きました。初潮を迎えるということは『子供が産める、結婚できる』ということ。スリランカにおいて結婚は、家庭と家庭の結びつきを強めるためのもので、大きな意味を持ちます。だからこそ、こうしたお祝いにつながるのではないか、と思いました」
国連の統計では、今この瞬間に生理中の女性は約3億人いると言われている。『3億人』とくくってしまうと短い言葉だが、松尾さんは「そのひとりひとりにストーリーがある」と話す。
2025年~2026年にかけて、国籍の違う6人の女性にインタビューした。
神戸大学・国際交流コーディネーター 松尾敬子さん
「いつ初潮を迎えたか、誰に伝えたか、その時どんな気持ちだったか、どんな生理用品を使ったか、使わなかったか。例えば『初潮を祝う、祝わない』問題ひとつとっても、考え方や捉え方が全く違うんですね」














