少女が初潮を迎えた時、家族や周囲の大人たちは、お祝いを「する」か「しない」か。神戸大学・国際交流コーディネーターの松尾敬子さんは、国籍の違う6人の女性にインタビューし生理にまつわる体験や考え方を調査した。国や地域によって差がある「生理」をとりまく環境。見えてきたのは、生理のその先、様々な事情を抱えた女性たちの現状だ。
「お赤飯炊かないで」母に懇願した少女時代
神戸大学・国際交流コーディネーターの松尾敬子さん(52)は、兵庫県出身。「娘が初潮をむかえたらお赤飯を炊いてお祝いする家庭」で育った。しかし母親には「私が生理になってもお赤飯は炊かないで」と訴えた。同居する父や祖父には知られたくなかったからだ。
神戸大学・国際交流コーディネーター 松尾敬子さん
「私の生理のために皆でお赤飯を食べるなんて、という思いがありました。母はこっそり父には伝えていたと思うけど、私の希望を聞いてくれてお赤飯は炊かなかった。今振り返ってもそうしてもらえてよかった、と思っています」
社会人になった松尾さんは、国連人口基金(UNFPA)や国連人間居住計画(UNハビタット)の職員として、世界各地で女性たちの健康問題に向き合ってきた。その中で、「生理をめぐる環境も向き合い方」も国や地域で異なることを目の当たりにした。














