鹿児島市でおととし11月、4人が車にはねられ、1人が死亡した事故についてです。過失運転致死傷の罪に問われていた85歳の女の裁判で、鹿児島地方裁判所はきょう15日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、鹿児島市の吉﨑順子被告(85)です。

判決などよりますと、吉﨑被告はおととし11月、鹿児島市で交差点を車で右折する際、横断歩道や歩道にいた4人をはね、姶良市の今西和隆さんを死亡させたほか、3人に足の骨を折るなどのけがをさせたとされています。

きょう15日の判決で、鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は、「原因は誤ってアクセルペダルを踏んでしまったこと」と指摘した一方で、「歩行者を認識しており、危険性や悪質性の高い運転による事故とは認められない」としました。

被告がこの9年間で5件の事故を起こしていたことについては、「高頻度で起こしていたとまでは言い難い」とし、「高齢者の事故や危険運転が社会問題化している昨今の状況をふまえても、被告が運転免許を返納しなかったことを直ちに非難することはできない。真摯に反省している」などとして、禁錮3年6か月の求刑に対し、禁錮3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。