高市総理の地元・奈良で13日に開催された日韓首脳会談。互いの国を行き来する“シャトル外交”の一環であり、夕方には日韓共同記者発表も行われました。

 日韓両首脳は何を語ったのか?米中を加えた『四角関係』はどうなるのか?龍谷大学・李相哲教授が解説します。

 ◎李相哲:龍谷大学教授 専門は韓国・北朝鮮の情勢分析 著書に「金正日と金正恩の正体」など 中国出身

「韓国は正面切って『中国の味方』とは言えない」日米中韓の“四角関係”は?

 今回の日韓首脳会談の約1週間前に開催された中韓首脳会談。防衛ミサイル配備問題で2016年から中国との関係が悪化していた韓国ですが、関係改善の兆しが見えています。

 中国としては、高市総理の台湾有事発言で日中関係が悪化している中、「韓国を引き入れたい」との思惑があるのでしょうか。

 一方、日米同盟・米韓同盟を結んでいるアメリカには、「日米韓で中国包囲網を作りたい」との思いも見え隠れしています。

―――今回の会見の印象は?

「非常に雰囲気が良かったという印象。『日韓米』という言葉を使ったことも、韓国では非常に好意的に受け止められると思います」

―――日米韓、そして中国を加えた四角関係についてどのようにお考えでしょうか?

「今、日米韓の協力関係で1番脆いのが韓国。だから中国は韓国から崩したかった。韓国に『歴史の正しい側に立ちなさい』と言ったのは“中国側に立って欲しい”ということだったが、韓国からすると正面切って『中国の味方をします』とは言えない。李在明大統領は笑ってごまかしましたが、今回そのあたりについて踏み込んだ話にはならなかったと思います」

―――5日には中韓首脳会談が行われ、両国は関係改善の兆しが見られましたが。

「日本と韓国が仲良くすることを、中国は快く思っていないかもしれない。韓国も日本と喧嘩をしている場合ではない。今、国際社会が厳しさを増している中で、日韓は過去の考えを抑えて関係を良くしようという姿勢が、今回の日韓首脳会談の雰囲気ににじみ出ている」