「円安定着の悪循環」脱却するには?

“円安が定着している”という意見もあったが、仮に1ドル150円、160円という世界が常態化した場合、日本経済への影響はどうなるのだろうか?

――円安が長期化するとみんなが貧しくなるから「もっとお金を出せ」と財政が緩む⇒金利が上昇しまた円安と、新興国型の悪循環みたいになる

<円安定着の悪循環>
【円安長期化(インフレ↑・貧困化】⇒【積極財政】⇒【財政悪化不安】⇒【長期金利上昇(国債売り)】⇒【円安長期化】…

『バルタリサーチ』花生浩介さん:
「高市政権は積極財政を進めるとともに、海外からも含めた国内投資を増やそうとしているが、そもそも円安を支持というか、通貨安政策をとっている国に積極的にお金が入るはずはない。なのでやはり通貨安政策を変更していくというメッセージが必要。150円前後のドル円の水準は決して円高ではないから、政権としても、日銀としてもしっかり見据えていく必要がどう考えてもある」

――今の円相場を反転させるような奇策、秘策はないのか

『三菱UFJモルガン・スタンレー証券』植野大作さん:
「奇策はないが今できるのは、インフレ目標値が2%なら短期の政策金利も2%ぐらいに上げて、少なくとも実質マイナス金利政策はゆっくり時間をかけて止めますよぐらい。加えて、赤字国債をどんどん出すとか黒字化目標を撤廃して大丈夫だというのではなく、財政は出すけど財源もしっかり確保しながらやりますよというところをもう少し日本として訴えていくこと」

日本円に対する「通貨の信認」を、どう確保していくかが2026年の一つの大きなテーマになりそうだ。

(BS-TBS『Bizスクエア』2026年1月10日放送より)