再会を阻む「氷の壁」

氷に囲まれた南極観測船「宗谷」

再会の日となった約1年後の1959年1月14日も、南極の空は穏やかではありませんでした。
第3次観測隊を乗せた観測船「宗谷」は分厚い氷に阻まれ、さらには強風で漂流してしまい、なかなか前進することが出来ませんでした。

左:氷を爆破させている様子 右:チェーンソーのようなもので氷を切り、運び出しています

アメリカ海軍の砕氷艦による爆破の助けを借り、少しずつ前進する過酷な航海を強いられます。

1959年1月14日の天気図。昭和基地の周辺に低気圧や寒気があるのがわかります。

気象予報士 森 朗氏:
この時の天気図を見ると、1年前よりは遠いですが、周辺に発達した低気圧があります。また当時の記録によるとこの日は氷を溶かして動かす南極の「神風」と呼ばれた西風が東風へと変わり、泥状の氷を硬くしめつける絶望的な状況にありました。