日本は「選ばれない国」になってしまうのか
朝日新聞の推計(12月24日付)によれば、2025年の日本人の出生数は約66万8000人と、10年連続で過去最少を更新する見通しです。少子高齢化の波は、もはや止まりません。
一方で、同じ悩みを抱える韓国や台湾との間で、外国人材の「獲得競争」が始まっています。円安が続き、日本に賃金的な魅力が失われ、さらには排外主義的な言動があふれる国を、彼らは選び続けてくれるでしょうか。
彼らを「使い勝手のいい労働力」としか見ない視点は、早晩、日本を「選ばれない国」へと突き落とします。排外主義の先に待っているのは、日本人だけでなく、支え手である外国人もいなくなった、活力の消えた日本の姿です。
年末年始、多くの人が休む中で、街で働く外国人の姿をきっと見かけるはずです。彼らの視点に立って、この国の未来を考えてみる。そんな年の瀬にしたいものです。
◎飯田和郎(いいだ・かずお)

1960年生まれ。毎日新聞社で記者生活をスタートし佐賀、福岡両県での勤務を経て外信部へ。北京に計2回7年間、台北に3年間、特派員として駐在した。RKB毎日放送移籍後は報道局長、解説委員長などを歴任した。2025年4月から福岡女子大学副理事長を務める。














