揺らぐ国際秩序 アメリカ国民は?
小川彩佳キャスター:
他国に乗り込んで敵対する大統領を拘束するという異例の事態です。
藤森祥平キャスター:
マドゥロ大統領は、ニューヨーク・マンハッタンにある裁判所に入りました。ベネズエラの新しい政権の運営方法などの続報は、現地報道も含めて入ってきましたか?
ワシントン支局長 涌井文晶記者:
こちらのニュースでも、マドゥロ大統領の動静や今後のベネズエラの運営、アメリカはどのように関わるのかというようなことが、ずっとニュースで報道されています。非常に関心が高いです。
藤森キャスター:
国際法違反すら気にしないような、今回アメリカが単独で、しかもトランプ政権だけが、実行してしまったということですよね。

小説家 真山仁さん:
ベネズエラの国に、いろいろと問題があったかもしれませんが、独立国にいきなり軍を持っていって大統領を拉致して、自分の国に連れて帰るという、こういう国がロシアのウクライナ侵攻を非難できるのかと思います。そういう意味では、これは「戦争をした」に近いという感じがすごくします。
アメリカでは、このようなことに関して「こんなのおかしいだろ」という大きな声が上がったりはしていないのでしょうか?
ワシントン支局長 涌井文晶記者:
世論の受け止めという意味では、真っ二つに割れているというのが現状です。
「おかしいだろう」という声も上がっていますが、「トランプ大統領よくやった」「独裁政権を打倒した」というような声も出ています。
ワシントン・ポストが5日、ベネズエラへの米軍派遣に対する簡単な世論調査を発表しました。

【ベネズエラへの米軍派遣】(ワシントン・ポスト)
▼賛成:40%
▼反対:42%
▼わからない:18%
まさに真っ二つに割れており、これは1000人程度への世論調査という簡易的なものですが、大きな世論調査をやっても、おそらくこのような結果になるのではないかと思います。
小川キャスター:
トランプ大統領の支持者の皆さんの中での賛否はどうなのでしょうか?
ワシントン支局長 涌井文晶記者:
トランプ大統領の支持者は基本的に、例えば「ベネズエラからアメリカに亡命で逃れてきたような方々もたくさんいて、そういう人たちは喜んでいるじゃないか」と。独裁政権を打倒したことは、アメリカの安全保障にもプラスであり、賛成の声が多数となっています。
一方で、アメリカファーストという意味からすると外国への関与、特に軍事介入のような形で、それが長引くようなことになると、アメリカのためにならないのではないかという声は上がっていますが、トランプ支持者の中ではまだ限定的と言える状況です。
藤森キャスター:
新しいベネズエラの政権が、アメリカの意に沿わなかったらまた攻撃すると言っていますが、本気でそのようなことを狙っているのでしょうか?

ワシントン支局長 涌井文晶記者:
これがどこまで脅しなのか、本気なのかというところが、今アメリカの中でもまさに議論になっているところです。
本格的な介入は避けたいというのは、おそらくトランプ政権でも本音でしょう。しかし、「意にに沿わない形であれば」というふうに言っており、この間トランプ大統領はずっと、ベネズエラに対して強い圧力をかけていて、最終的にあのような形で軍事的な介入を行い、大統領本人の拘束まで行ったということから見ると、決して単なる脅しではないとみられているところです。














