■突然届いたナゾのギフトカード Amazon装う…狙いは?

南波キャスター:
謎に包まれているものですが、この謎のギフトカード、「お客様へ」という言葉から始まってます。
「いつも弊店をご利用いただき、誠にありがとうございます。ご支援に感謝のために、4000円ギフト券を差し上げ致します」という、日本語としては正しくはないような表現になっている。

さらに、「こちらが確認後、通常72時間以内にギフト券を送付します」と書かれているんですけど、その下に「ご連絡をお待ちしております!お客様のプライバシーを非常に重視しています、ご安心ください。コメントにこのカードを表示しないでください¥」と、ちょっと書き方もおかしいような感じはします。

井上キャスター:
おかしいと感じますし、Amazonをかたるメールとかって多くないですか?ものすごい量が来て、一つ一つ危ないなとわかってるんだけど、なんか間違えて押してしまうこととかもあって、「うわっ危ない」っていうところもありますね。

ホラン千秋キャスター:
Amazon自体も結構いろんなキャンペーンをやってるので、これが正しい日本語で何かキャンペーンで当たったギフトカードなのかな、ちょっと覚えてないけど。みたいな気持ちにもなってしまいそうな気がするので注意が必要ですよね。

井上キャスター:
考え方って、自分で正解に結び付けることができますよね。こういうのあったかもしれないって自分が頭の中で。

南波キャスター:
私も先日メールで、「お支払いの方法にちょっと問題があります。Amazonです、確認してください」みたいなショートメールが届いて、「えっ」て思って押しちゃいそうになりましたけど、逆に結構メールとかって、ある意味見慣れてきてるじゃないですか。そんな中で、あれこんなの送られてきたらもしかしてって、いろんな方向から仕掛けてくるというところあるのかなというふうにも感じました。

実際に、悪徳商法や詐欺被害に詳しい紀藤正樹弁護士にお話を伺いました。

何が狙いなのかと言いますと、「メールアドレスがいわゆる“詐欺サイト”。その人に関連するあらゆる情報を抜き取ろうとしているのでは」ということなんです。

ですから、メールアドレスがわかってしまう詐欺サイトにアクセスしてしまうと、その人自身の情報やクレジットカードもそうです。でもAmazonを利用している中で、例えば、ご家族にギフトを送ってたりとかしますと、そこにもまた繋がって、紐付けされているような情報も抜き取られてしまう危険性があるというようなことも紀藤弁護士はおっしゃっています。

井上キャスター:
受け取った場合、別に何もしなければ何もならないということですね?

南波キャスター:
基本的には何もしないというところが新しい構造になりまして、繰り返しになりますけれども、メールアドレスのところを隠してはいますが、ここにアドレスが実は書かれていて、ここに送ってくださいみたいなことが書かれてるんです。ただ、送らないということ、アクションをしないということが、まずは大事になってきます。

改めてなんですけど、「アマゾン注文ページに行きます」とか「商品に5つ星レビューを投稿し、注文番号と評価のスクショを以下のメールに送ります」。これ自体もちょっとよくわからないといいますか、こんなことしてどうなるのっていうよくわからないことが書かれている中で、こういうメールアドレスも書かれているので、怪しいんですけど、あれやったかなとか、これもしかしたらあるかなっていうようなことを思ってしまいかねないということ。

井上キャスター:
割に合わない手口な感じもしますけどね。

南波キャスター:
実際に、若狭勝弁護士にお話を聞きますと、見知らぬ荷物が届いたら、「まずは受け取りを拒否。受け取った場合は中身を開けずにそのまま返品」とおっしゃっていました。