読めない「東彼杵」スーパーニッチな市場を狙う

そのぎ茶の認知拡大のために、行政も動きだした。東彼杵町役場の小森竜樹さんはそのぎ茶のPRに取り組んでいる。

東彼杵町役場・小森竜樹地域プロジェクトマネージャー
「永遠に量では勝てないので、ボリュームゾーンを狙ったビジネスではなくて、スーパーニッチという市場が一番いいと思っています」

小森さん
「そもそもその東彼杵という字が読めない。だからその読めない書けないを、どうなったら読んでもらえるようになるか。そのためにどうやって知名度を上げていくか」

アイデアの1つが、色んな料理にアレンジできる「麺」にすることだった。

製茶問屋の西海園と香川県の製麺会社の協力を得て作ったそのぎ茶の粉末を練りこんだ「細いうどん」を考案し、役場のメンバーで試食した。

しかし、当初はどうしてもお茶の香りや味わいが感じられなかった。

そこから半年間の試行錯誤を重ね、地元の飲食業者や町民を対象にした試食会を開催。

最終的に完成したのは、幅2センチの麺。試作品から比べると太さは10倍。

世界に一つだけのスーパーニッチな商品だ。

町の関係者へのお披露目会。課題だったそのぎ茶の風味はしっかりと出たのか。

役場関係者
「ちゃんとお茶の味がして美味しい」

生産者
「のど越しもいいですし、とても食べやすい」

役場関係者
「町としてもこういう名物、お茶の加工品を待っていたので、すごくこれからが楽しみです」

町内の学校給食では、2025年にそのぎ茶うどんの提供が始まった。

初めて食べるSONOGI茶NOODLEに、おかわりの列ができるほど大好評だった。

読めない書けないを解消するため、商品面はアルファベットで「SONOGI茶NOODLE」に決定した。