自衛隊の“心理戦防護課程”とは?

TBSテレビ「報道の日」が接触したある元自衛隊員は、1990年代に“心理戦防護課程”で訓練を受けたと証言します。試験は、かつて井登さんが受けたものと似ていました。

面接を経て部屋を出たのちに、

「さっきの部屋のホワイトボードに何が書いてあったか?」
「デスクに何が置いてあったか」

といった質問を受けたといいます。

そうした試験をパスした後、受けた訓練は、工場の門の前で、何台のトラックが出入りしたかを毎日数え、そこから工場の生産能力を分析する「候察(こうさつ)」、敵の機密情報を得るための「潜入」、そして敵の建物に侵入して爆破するシミュレーションなど。

また「別人」になりきり、一般社会に溶け込む術などが教え込まれたといいます。