「保守とリベラルも同じはず」大島氏が感じる“怖さと危険”とは?

ーー保守とリベラルというのは両立できないものなんでしょうか?

「保守もリベラルも、そのコンセプトが定かでなくて、何となくそれで色分けしてしまう世の中が怖いですね、私は」

ーー怖い?

「怖いですよ。だってリベラルっていうのは自由って意味ですよ」
「そもそも人間の尊重という意味では、保守もリベラルも同じはずなんです。そこに根底がなきゃいかん。私からすると一緒ですよ、共存できる概念だと思います」

ーーリベラルと保守は本来だったら同じ地平上にあるのに、対立するものとして位置付けると、どういうことが起きるのが「怖い」と感じますか?

「意味のある対立軸だったらいいんですが、中身がはっきりしない中で、レッテルを貼って判断をしてしまうというのは、いわゆる大衆迎合的な政治がどんどん進んで、ポピュリズムの政治が続いてしまうと不健全な国柄の姿に結果としてなってしまうか、非常に強いリーダーシップを持った人間を渇望していく状況が生まれてきやしないかと。それが権威主義的な、独裁的な政治を生み出す可能性はあるような気がする。分断はいけませんよ。日本の政治に分断を起こしては、僕は絶対にいけないと思います」
「白黒決着をつける一見すっきりする政治、これは危険だと思いますね。だからこそ包括的政党である自民党は、寛容の精神を一つ基本に持ちつつも、本来の秩序ある改革、改善を毎日毎日努力しつつ、平和と豊かさと人間の尊厳を大事にすることを基調にして頑張っていただきたいなとは思っております」