震災の経験、原動力に…福島の学生たちの挑戦
地元・福島高専からは、2つのチームが出場しました。その1つが、いわき市、富岡町、浪江町出身の学生でつくるチームです。

機械システム工学科・本郷凌太郎さん(5年)「みんな浜通りなので、廃炉にはすごく深く関わっていると思っていて、その中で同じ目標を志す仲間として、そういう絆が深まっていると思っています」
メンバーの誰もが、原発事故と、廃炉を、身近な現実として見て育った世代です。
機械システム工学科・庄野湊さん(5年)「心の中でロボットをやりたいと思っている原動力の一つとして震災の経験があるので、思いは人一倍強いと思います」
コースの難易度から、多くのチームがロボットの軽量化を選ぶ中、浜通りチームの機体は、あえて大きくしました。
機械システム工学科・遠藤健太さん(5年)「今回のルールだけを考えたら、小さいロボットで達成することもできたと思うが、実際(原子炉の)中に入った時に大きい瓦礫があるなど、そういうところも考えて大きいロボットを作った」
彼らが目指したのは、「勝つという正解」ではなく、「現実に近づくための選択」です。しかし、本番前日のテストランでは、機体の大きさが影響し、次々に不具合が発生。修正は、本番直前まで続きました。















