だが年に一度の確率では、チームにとって重要な駅伝には起用できない。3年目の前回は10月に足底を故障した影響があったが、近藤の走りが不安定なことが、入社後3年間一度もニューイヤー駅伝に出場していない理由だった。もちろん、チーム内では期待される存在だった。入社1年目のニューイヤー駅伝は当時最長区間だった4区(22.4km)で、19年と20年に区間賞を獲得した井上大仁(32)の付き添いをした。3年目の前回は現最長区間の2区(21.9km)で、23年ブダペスト世界陸上マラソン11位の山下一貴(28)の付き添いを担当した。
「特に前回は、将来的には自分がここを走る意識で付き添いをやりました。色んなチームのエースがアップをする様子を見て、自分だったらどう戦っていくかを考えていました」。
今の近藤はマラソンを2本走り、リラックスした走りの再現性が高くなっている。近藤の特徴を生かすとしたら、スピードを求められる1区(12.3km)や3区(15.3km)よりも、距離の長い2区や、向かい風が予想される5区(15.9km)が候補となる。

















