26年後半に“株価上昇”要因も?

26年後半にかけて“株価上昇”につながりそうなこともある。

1つは、アメリカの中間選挙。「トランプ大統領はなりふり構わず色々やってくる」と井出さん。また、日本株では26年に予定されている「コーポレートガバナンス・コード(上場企業の行動指針)の改訂」も大きいと話す。

『ニッセイ基礎研究所』井出真吾さん:
「改訂の目玉は、日本の上場企業が貯め込んでいるキャッシュにメスを入れるところ。キャッシュは何も生み出さないし、むしろインフレで目減りしていくだけ。そのキャッシュをたくさん持っていて適切なんですか?と。そういうのは海外の投資家から見るとわかりやすい。キャッシュを設備・人材・研究開発の投資に使うようになるかも、株主還元も更に強化されるかもと。なので改訂が見えてくると海外投資家が日本株の評価を少し高めるということも期待できる」

12月の格言「株を買うより、時を買え」

もともとは、銘柄よりも“タイミング”という意味だが、井出さんが強調する「時」は、長期間のこと。

『ニッセイ基礎研究所』井出真吾さん:
「上がったり下がったりのタイミングを当てに行くのは“投機”といって非常に難しいし、この配信でもすすめていない。手っ取り早く儲けて一攫千金みたいなことはできないけど、長期投資、長く持ち続けることで少し儲けることができるよねと、そういう意味での解釈」