「つい怒鳴ってしまう指導者たちへのサポートが必要」
もちろん指導者の多くは、「恐怖を与える指導は良くないこと」だとわかっている。それをやめたいし、叱らない指導を身に付けたいと思っているが、気づくとつい怒鳴っている。そんな葛藤を抱える指導者も少なくないのではないだろうか。

自身が受けた “昭和のスパルタ指導” の副作用から抜け出すことは容易なことではない。島沢さんのもとには、様々な指導者から「指導を変えて勝てなくなるんじゃないか、失敗するのが怖い」という相談が届くという。
「昭和の古いやり方で、勝つためにはこうするんだと、指示命令でやってきたやり方を変えることの “戸惑いや葛藤” を理解した上で、学びのサポートをすることが必要だと思うんです。その人が選手の時にどんな指導者に巡り合っているのかとか、そういった掘り下げをしていくと、『だから今イライラしちゃうんだね』というところに導けるわけです」














