冬に全国大会を開催する高校スポーツは多く、年末年始には連日、メディアが熱戦を伝える。しかし2025年は、高校スポーツの裏にある様々な問題も注目された。仙台育英高校サッカー部(宮城)では構造的ないじめが、広陵高校硬式野球部(広島)では部員による暴力問題が発覚した。なぜ、スポーツ界のハラスメント行為は無くならないのか。当たり前だと感じていた、あるいは見て見ぬふりをしてきた不都合な事実に目を向けるべき時が来ている。(この記事はシリーズの第2話です)
【スポハラ特集 5部作】
(第1話)「怒鳴る指導」で成果、強い副作用も
(第2話) 本記事
(第3話) 行き過ぎた指導が招いた子どもの死
(第4話)「殴ってくれたから今がある」美談の罠
(第5話) スポーツマンは聖人君子か
自分の 「黒歴史」を語れる指導者こそ、主体性を伸ばす
古い指導法に頼らない指導者たちの人材育成術を記した島沢さんの新著、『叱らない時代の指導術 主体性を伸ばすスポーツ現場の実践』で登場する人々は、主体性を伸ばす指導方法はもちろん、自身の “黒歴史” ともいうべき過去の指導法の反省点を隠すことなく語っている。
「それを話せるのは、彼らが良いコーチングができているという自負があるからだと思います。私が接していて “このコーチはきっと伸びる” と感じる人は、その黒歴史を具体的に綿々と語れる人です。過去の反省を語っていると、その人自身が二度と戻りたくないって思うんですよ。だから向き合うことってすごく重要なんです」














