ハラスメント「受けた」と答える部活生は毎年一定数存在
“彼” が亡くなったのは、南国沖縄でも凍える寒さとなった2021年1月のことだった。
「部活やめろ」
「早く行け。気持ち悪いんだよ」
空手の強豪、コザ高校で主将を務めていた彼は、当時の顧問から日常的に理不尽な要求や叱責を受け続け、高校2年だった17歳のとき、自ら命を絶った。
県の第三者委員会は、彼と顧問の間には主従関係を超えた「支配的要素」があったと指摘。それを止められなかった学校の体質にも問題があったと結論づけた。コザ高校空手部主将自死問題は、沖縄県の部活動のあり方の問題点を最悪の形で露呈させた。














