世界初 日本の「XRISM」がX線を撮影成功
NASAや欧州の探査機が成果を挙げる中、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が主導するミッションもこれまでに快挙を成し遂げています。
JAXAのX線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」が、11月末に3I/ATLASを観測し、恒星間天体としては史上初めて「X線」を観測しました。
通常、X線は超高温の天体から発生しますが、今回の「3I/ATLAS」で観測されたX線は仕組みが異なります。
太陽から吹く「太陽風」に含まれる炭素、窒素、酸素などが、「3I/ATLAS」から噴き出したガスに激しく衝突することで発光しているとみられています。
JAXAの観測データでは、地球から月までの距離に匹敵する半径40万キロメートルの範囲に、ぼんやりとしたX線の輝きが浮かび上がりました。
JAXAは、これが「3I/ATLASを取り巻くガスの雲である可能性が高い」としながらも、観測機器のノイズなどではないか確認するため、さらに慎重な解析を進めています。














