「仲間作りたい」薬物依存症の受刑者が“脱却”目指しミーティング

 一方、薬物依存症の受刑者たちに対しては、定期的に依存症からの立ち直りを目指す当事者団体が訪れ、お互いの経験談を話すミーティングを行い、依存症からの脱却を促します。

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 (依存症回復支援施設「大阪マック」当事者スタッフ)「薬物を使わない仲間と生活することで、自分の内面とか弱さとかも仲間の中で初めて話せるようになったし、ありのままの自分を受け入れられるようになってきた」
 (薬物依存症の受刑者)「やめる仲間を作りたいんですけど、そっちのほうがいいですよね?僕も3回繰り返したので。友達が売人なので」
 (依存症回復支援施設「大阪マック」当事者スタッフ)「絶対(関係を)切ったほうがいいと思います。楽しいですよ、私たち。よくソフトボールしたりとか、みんなやめている人ですから。一生懸命やめている人ですから」

 拘禁刑のもとでは、受刑者たちは「高齢福祉」「若年」「依存症回復」など24のカテゴリに分類され、刑務所は個々の特性に応じた処遇を行うことができるようになりました。

 背景にあるのは、再犯率の高止まり。2023年の刑法犯のうち47%が再犯者で、受刑者の「立ち直り」のため細やかな支援が必要と考えられているのです。