また、10月8日も雫石町の林でキノコ採りの70代男性が死亡しているのが見つかり、その後、警察がクマによる被害と断定しました。

さらに10月27日、人の生活圏で再び被害が発生。
一関市厳美町の住宅敷地内で、この家に住む60代の男性がクマに襲われ死亡しました。

現場では男性の飼い犬も死んでいて、同じ日の午後に飼い犬の死骸の近くに来たオスのツキノワグマ1頭が駆除されました。
その後クマの体毛などを用いたDNA鑑定の結果、男性を襲ったクマとそのあとに現れたクマは違う個体であることが分かり現場周辺では複数のクマが人里に出没していたことが推察されました。


県内では今年度、クマによる人身被害で5人が亡くなっています。
これは県で統計が残る1984年度以降で過去最悪の件数です。
また全国でも最多の被害となっていて、岩手県の被害の深刻さが際立ちます。

さらに、2025年はこれまであまり目撃されることがなかった市街地での出没が相次ぎます。

4月には盛岡市材木町の寺の敷地内にクマが現れ吹き矢による麻酔で捕獲されました。