「運命、家族が翻弄された」拉致被害者の思いとは裏腹に…
【蓮池薫さん(65)】
「自分の運命、自分の家族、完全に翻弄されてしまったということですね。私が経験したような状態で置かれた人が、現在も救出されないままいるんだということ。そういう人たちを救出しなければならない。これは将来の問題ではなくて、今の問題である」
今月10日、佐渡市で署名活動を行った曽我ひとみさん。

帰国から20年の今年、高齢となったほかの拉致被害者家族に会い、心配がより大きくなったのは、ともに拉致された91歳となる母・ミヨシさんのことです。
【曽我ひとみさん(63)】
「私にとっては世界で1人しかいない母のことを思うと、本当に今自分ができることは何なのか、毎日毎日考えてしまいます」

しかし、北朝鮮の行動は今年も反発を招くばかりでした。これまでにないほどのペースでミサイルを発射し続け…。
拉致事件についても、日朝首脳会談から20年となった9月に北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)大使が声明を出しました。拉致事件は「すでに解決済み」という姿勢を改めて強調し、日本をけん制しています。

そして、めぐみさんが拉致されてから45年となった11月。

弟の哲也さんと拓也さんの姿は新潟市にありました。

【めぐみさんの弟 横田拓也さん(54)】
「(親世代が)健在なうちにめぐみや拉致された被害者が、家族と日本で再び抱き合って、おかえりとそしてごめんねと言えるまで絶対に諦めることはできない」