「妹は間違いなく死んだ」

校長室に呼び出されて1~2時間たった頃、学校に父親から電話がかかってきた。
御手洗さん(兄):
「お父さんから電話だから出てくれる?って。出たら父親の方から(妹)は間違いなく死んだと。これは間違いなく事実だと。父さんの方は警察の事情聴取があるから行けそうにない。だからもう少し学校で待っていてほしいと言われました」
見たことのない父親
夕方6時頃、父親は警察の車に乗って学校にきた。御手洗さんはそれまで教室に戻ることもできず、何かを話しかけられることもなく、何かを飲むことも食べることもない、ただ黙って時間が過ぎるのを待った。全く先が見えない状況の中、誰が、どこで、どうしているのか、この後どうなるのか誰も教えてくれなかった。
御手洗さん:
「警察の車でお父さんが来て、そこでやっと荷物を先生に持ってきてもらって車に向かいました。ドアを自分で開けると父親が座っていて、一瞬普通かなと思ったんですけど、パッと目を合わせた瞬間、父親の目が泳いでるんです、真っすぐ自分もみれていないんです。顔色もかなり悪くなっているし。今までそういった父親は全く見たことがなかったので、本当に動揺して震えているというか…。そんな状態の父親を初めて目にして…」














