肉親に助けに来てほしいと願った、今考えるとただの夢にすぎなかった
しかし、証言集には、祖国・日本で感じた失望がつづられていました。

「私は日本で生まれ戸籍があったはずですが、死亡したとして抹消されていたことを知りました。肉親に助けに来てほしいと願ったあの思いは、今考えるとただの夢にすぎなかったのです」

鹿児島で暮らす残留孤児は多い時で50~60人いたとみられますが、高齢化で今は23人に減りました。
やがて残留孤児の存在すら、忘れ去られるのではないかと感じています。
(中村和子さん)「残留孤児の本人確認証。病院の受付で見せても、孤児の存在すら知らない人が多い」

















