ボロボロの体のアイが、病室で…

50キロ近くあったアイの体重は、20キロ台前半。
顔は骸骨、体は枯れ枝。
全身斑点だらけ。

真っ黒い唇、真っ黒に縁どられた目が、嬉しそうに僕を見てました。

僕が伏せって泣いてたら、あいつ、もう持ち上げることができない手をベッドに這わすんです。

自分で、自分で、自分で、何分も、何分もかけて這わせて、頭の横に来たら、必死で指の先で僕の髪の毛触るんです。

『いい子、いい子、泣かないで』

そう言ってるつもりだったでしょう。